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”インスタ映え”に躍起になる人々
「2017ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に選ばれた”インスタ映え”。
我こそが、と多くの人々が毎日インスタに輝かしい写真を投稿しては、「いいね」の争奪戦となっています。
何故、これほどまで多くの人間がインスタにはまるのか。
そして、躍起になっている人を尻目に、生きているだけで「存在自体がインスタ映え」と言われる人たちの秘訣を考えてみました。
インスタ映えしたがる心理とは?
私自身もインスタへの投稿は行っています。
投稿させる写真はできるだけ見栄えのいいものを選んでいますし、自分の顔写真は投稿しないにしても、室内を撮影した際は多少の加工はやってから投稿してしまいます。
専門家は、この心理をこう分析しています。
インスタ映えとは、『情報共有欲求』と『承認欲求』によるものだ、と。
若い女性に特に見られるインスタ映え衝動ですが、実はどの世代にも存在しているもので、特別なものではないようです。
- 情報共有欲求について
近畿大学総合社会学部の清島秀樹教授は、「人間は楽しい出来事を話したくなり、同じ話を楽しむために同じ行動をとる。50年前の学生がこぞってマルクスを読んだのと同じ」と述べています。
- 承認欲求について
明治大文学部の諸富祥彦教授は、「熱中している人にとっては作品。作品のために出かけて、人に見せるのは、俳句などと同じ」と分析しています。
なるほど、こう考えてみると、昔の人間と現代人は大差ないように感じますね。
平安貴族が来る日も来る日も、歌詠みと蹴鞠に明け暮れていたのはある意味で現代のインスタ映えと同じような心理があったのかもしれません。
インスタ映えで犠牲になるものたち
ただ作品として愛でられるだけならほとんど問題はないでしょう。
しかし、現実は違います。
インスタ映えで盛り上がっている人たちの背景に存在する犠牲。
見た目の綺麗なスイーツが、インスタ映えのためだけに買われ、写真を撮影したら用済みで捨てられる…
そんな現実があるんです。
↓コーン部分しか写っていませんが、人の心があれば、コーンまで食べるものでしょう(怒)
インスタに載せるために食べ物買って捨てるなんて最悪だあ〜と思う前に、
細くてかわいくていつもインスタにかわいい食べ物載せてる女の子達はやっぱり食べていないんだ!という安心感に包まれてしまった。
rt pic.twitter.com/bk03DIM7fo— ココ姫🌹 (@xcocohimex) 2017年6月2日
このツイート文自体も闇を感じますけどね…。
存在するだけでインスタ映えする叶姉妹
さて、多くの人が必死にインスタ映えを狙っている中で、「存在自体がインスタ映え」とまで言われている人たちがいます。
それは、叶姉妹。
Twitterはやっていない叶姉妹ですが、インスタでのフォロワー数は35万人近くおり、眼福画像を拝むことが出来ます笑笑
日本一セレブの名に相応しい叶姉妹
私の中で、日本一セレブの名に相応しい人物だと思っているお二人ですが、私生活そのものがインスタ映えしてしまうので(容姿の問題で)、普通に撮影した写真がそのままインスタ映えしてしまうんです。
ゴージャスを体現したお二人ですね…笑笑
2次元好きの心をも捉える守備範囲の広さ
叶姉妹は、一般人とは見るからに生活水準が違うように見えます(実際もそうだと思いますが笑)。
しかし、意外にも二次元好きで、アニメや漫画といった作品に対しても愛着を持っている様子。
そこに共感した人たちが叶姉妹のお二人を支持するようになったんですよ。
↓夏コミについて言及しています。
普段の姿からは想像できないほどのラフスタイルww
お二人は、コミケ参加にあたって、コミケのマナーやルールといったことをご本人のブログで細かくファンに質問してから参加されたようです。
こうしたどの立場の人たちに対しても尊重する姿勢が、ファンからの好感度を上げているようですね。
叶姉妹の言葉
叶姉妹が多くの人たちから支持を集めている理由は、見た目の派手さやキャラの濃さといった理由だけではないようです。
人の悪口を言わない、そこが最大の理由だと思います。
インスタ映えする叶姉妹ですが、ある投稿に添えられた言葉はまさにインスタ映えに囚われている人に刺さる言葉だと思います。
流行とは気まぐれで、
なおかつ、無責任なもの。
「何が魅力的であるのか、
自分の心に従って決める」という
姿勢がなければ、
流行はただ、あなたを振り回すだけ
のものになるでしょう。
自分の中で信念がなければ、”流行”という言葉そのものに踊らされてしまう。
他人からの承認よりも、まずは自分自身を承認してあげることが大事なことなんだと考えさせられます。