元なでしこ永里優季が男子クラブに移籍で女性初の男子クラブ入り

元なでしこの永里優季さんが女性として初めて男子クラブに期間限定で移籍したことが話題となっています。
女性として男性のチームで一緒にプレイしてみたかったという子どもの頃からの強い想いが今回の決断の
きっかけとなったそうです。海外でもFIFAがSNSで永里さんの話題にしました。

元なでしこの永里優季選手が男子クラブに移籍

今月10日、元なでしこジャパン日本女子代表のFW、永里優季選手が米女子サッカーリーグ(NWSL)のシカゴ・レッドスターズから男子チームの「はやぶさイレブン」(神奈川県リーグ2部)にレンタル移籍することが決定しました。永里優季さんは子どものころから「いつか男子のリーグでプレーしたいと言う思いがあった」と語っており、期間限定とは言え、男子クラブで女子がプレイをするのは初めてとのことで国内のみならず海外でも大きく話題を呼んでいます。

FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)もSNSアカウントにてこのニュースを取り上げ、男性プレイヤーの中で活躍する初の女性プレイヤーと期待を寄せています。

この件に関して、永里さん自身は「男の子の中に混ざってサッカーをプレイする女の子たちが増えており、
そういった女の子たちに一つの選択肢を作ってあげられるのではないか」と語っています。

 

永里優季選手の男子クラブ入りにある問題とは?

世間を賑わせている永里優季さんの男子クラブへの移籍ですが、SNSで反応を見ていると同じような意見が見受けられました。それは「男子側が氣を遣うのではないか」、「女子のプロですら高校男子チームに勝てない」といったような意見でした。

私自身、このニュースを初めて知った時は、「何があったんだ?」というのが正直な感想でした。何故なら、多くのスポーツ競技において男女は分けられているのが基本だからです。
何故男女で分かれているのかといえば、大抵の人は「男女で身体能力に差があるから」と答えるのではないでしょうか。頭脳面では男女で傾向に差はあれど、女性でも難関の試験を突破して高収入の職に就くことは今や普通となりましたが、身体能力に関してはやはり男女差があるというのが概ね事実であると思います。ごくまれに男性に匹敵する身体能力を持つ女性もいるにはいます。しかし、男女のトップアスリートで比較した際、男性に軍配が上がるのが現実でしょう。鍛えていない男性と鍛えている女性の比較であれば女性側が勝るかもしれませんが、同程度に鍛えているのであれば基本的に男性の方が優位であることが多いです。

今回の問題となるのはそういった現実として存在する男女差をどう埋める、或いは転換させるのか、といった点です。個人的には、性差別は良くありませんが性区別は良いと思っています。どちらが劣っている勝っているという問題ではなく、違いを上手く生かせば良いということです。ただ、性別による違い以前に個体ごとの違いの方が大きいので、そこを考慮した上で自分の
受け入れられる性の特徴を生かせば良いんじゃないかと思っています。

しかし、肉体的な性差というのは個体差では埋められない違いがあると一般的には見なされている(だからこそ競技は男女別で行われているわけです)ので、永里さんの今回の挑戦は
「女性が男性に身体能力で勝てるか否か」ではなく、「男性の中で(一般的に身体的に不利な)女性が活躍するチャンスもあるんだ」ということを伝えたいのではないかなと。

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永里優季選手の男子クラブ移籍に関するSNSの反応まとめ

永里さんの男子クラブ移籍に関して、Twitterでの反応をいくつか抜粋してみました。多くの人が男女の肉体的な違い、男性側の負担といった部分に言及しています。しかし、中には身体能力の優位不利という話だけではなく、違う部分でお互いに学べる部分があるのではないかと考えている人もいるようです。

永里優季選手の男子クラブ移籍が意味するもの

さて、ここまで駆け足でまとめましたが、永里優季さんが女性として初めて男子クラブに移籍してプレーするニュースは既に世間の注目を集めており、国内外を問わず期待されています。
男女の身体能力の差を危惧する声が聞こえる中で、永里さんの伝えたいメッセージである「男性の中でも女性が活躍できるということ」がどんな形であれ、世の中のジェンダー問題に風穴を開けてくれると良いなと期待したいです。読んでくださりありがとうございました。

 

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