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安室さんと中野さんの出逢い
国民的歌姫である安室奈美恵さん。
2018年の9月には引退するということで、今、日本中で安室さんの話題が飛び交っています。
一体、安室さんの何がそこまでして人を惹きつけるのでしょうか。
歌唱力やスタイルはもちろん、ファッションリーダーとしての役割も担っていた安室さんは、これまで多くのファンを虜にしてきました。
安室さんのファッションに追従するファンは『アムラー』と呼ばれ、安室さんが身に着けていたアイテムが飛ぶように売れるという社会現象まで引き起こされましたよね。
そのファッションの一要素である”メイク”。
これまで安室さんの表情を作り上げてきたメイクは、中野明海さんという方によるものだったのです。
安室さんを26年間支えてきた中野さん
安室ちゃんメイクの中で、
中野明海さんがされるメイクがやっぱり1番好き!!中野明海さんのメイクはいつもドキッとさせられる!^^
「あと1年楽しもう」安室奈美恵と歩んだ26年、ヘアメイクが明かす細眉の秘話
https://t.co/5Ibffc2eRc#安室奈美恵 #安室ちゃん#中野明海— Amu__N (@a_920_n) 2017年12月10日
中野明海さんといえば、フリーのメイクアップアーティストとして、自分らしさを消さない年齢不詳メイクに定評がある方です。
1961年生まれで、1985年に独立を果たします。
安室さんと出会ったのは、安室さんが当時14歳だった頃。まだデビュー以前の話です。
アイスのCM撮影で安室さん含む5人の女の子が躍るという状況で出会い、安室さん一人だけ違う時空にいるように感じた、と中野さんは当時を振り返ります。
そこでの出会いを機に、中野さんは安室さんの雑誌やCDジャケット、ライブツアーといった多くの場面で安室さんのサポートをしてきました。
安室さんはかつて、こう言っていたことがあるようです。
「ヘアメイクにはヘアメイクのプロフェッショナルがいて、衣装のプロ、映像のプロ、企画のプロがいる。私は歌って踊る音楽のプロ。メイクについて嫌か良いかはわかるけど、ここをこうしてほしいという具体的な言葉は持ち合わせていない」
引用:AERAdot.
この言葉には、安室さんのキャラクター性が出ているように感じますね。
基本的に多くを語らないと言われる安室さんですが、自分の役割を果たしつつも、人に任せるところは相手を信頼して任せる、という筋の通った考え方がうかがえます。
安室さんは、昔から、自分の趣味を理解してくれてなおかつ専門知識を持つ人にサポートしてもらうことを望んでいました。
中野さんは、そうやって信頼して任せてもらうことで、
安室さんの世界×中野さんの世界
をお互いに尊重しながら最高の力を発揮することができたそうです。
ドコモCMで安室さんの進化を振り返る
安室さんの象徴的なメイクに、「細眉」、「センターパート(髪の真ん中分け)」、「シルバーブルーのアイシャドウ」が挙げられます。
これらのメイクは、安室さんがいなければ、ここまで日本で広がりを見せることはなかったのではないでしょうか。
「細眉」は安室さん自身の要望だった?
特に、細眉のブームは凄まじかったようですね!
自分はその世代ではないので実感がありませんが、90年代の「アムラー」と思しき人の写真を見ると今では考えられないほどの細い眉毛をしている人がいます。
実は、その細眉は、安室さん自身が望んでいたメイクだったんですよ。
細眉ブームが本格的に始まる前から、自分で眉を細く整えていたという安室さん。
当時の日本では、ジャネット・ジャクソンさんやナオミ・キャンベルさんなどの黒人女性が人気を呼んでおり、安室さんが歌とダンスを始めるきっかけになったほどジャネット・ジャクソンさんを大好きだったことから、影響を受けていると考えられます。
安室さんはそこまでではないものの、所謂”小麦肌”と呼ばれる健康的な肌の色味をしていることや、目鼻立ちがクッキリとした小顔であることからも、そういったメイクが似合っていたのでしょうね。
また、自分でメイクする際は、ダークめのリップを好んで使っていたそうです。
ちなみに、このメイクをしてもらった安室さんは、「この色ひさしぶり!」と鏡の前で感激していたようです笑笑
2000年のメイクは柔らかく
90年代の細眉メイクとはうってかわって、2000年になると柔らかな雰囲気のメイクが主流になってきました。
特徴としては、シルバーブルーのアイシャドウをブラウンのグラデーションアイシャドウに、細くキリッとしていた眉は自然で柔らかい描き方に変化しました。
今やってもそこまで違和感は感じないメイクですね。
2010年はかきあげスタイルに
”かりあげ”ではないです、”かきあげ”です笑
2008年にベストアルバム「BEST FICTION」をリリースした安室さんは、ツアーにて50万人もの動員を達成します。
アイシャドウはグレイッシュなブラウンやチャコール系の色を使い、眉も2000年と同じようなナチュラルな眉に仕上げています。
中野さんとその後輩への深い信頼
実は、中野さんは2000年頃までしか安室さんとライブを回ってないとのこと。
2人目の子どもを出産したため、中野さんは全国ツアーに参加することが難しくなってきてしまったのです。
そんな中野さんを支えてくれたのが、安室さんのある言葉でした。
いつでも遊びに来てくださいね
安室さんは、2人目の子育てに追われる中野さんを見て、「明海さんはもうライブツアーを回らなくていいですよ」と声をかけました。
後輩の腕も上がってきていたため、その後輩にメイクをしてもらおう、というわけです。そして、その後、中野さんにこう言いました。
「いつでもどこでも遊びに来てくださいね」
例え、今までのように一緒にツアーに参加することができなくても、安室さんはその後もずっと仲間として考えていてくれていたようです。
安室さんのヘアメイクは、中野さんと中野さんのアシスタント数人でほとんどやっていたそうですが、中野さんが都合の悪い時は他のメイクさんに任せることもいとわなかったのだとか。
中野さんや周囲のアシスタントさんのことを信頼しているからこそできる行動ですよね。
あと一年楽しみましょ
CMのラストに登場する安室さんはちょっと近未来的なメイクをしています。
アイシャドウはグラデーションでありながら、どこか新鮮な雰囲気。メタリックな感じですね。
中野さんはこのメイクを、安室さんの未来を想像してつくったのだそう。確かに今までのメイクとはかなり毛色が違いますし、トレンド感ともちょっと違うように見えます。
引退を控えた安室さんですが、特にいつもと変わった様子はなく、このCM撮影時も「あと一年楽しみましょ」と中野さんに言ってきたのだとか。
安室さんはスーパースターですが、中野さんにとっては安室さんは今も昔も変わらない存在なのでしょう。
中野さんは、『私の大好きなミューズの1人がいなくなるのは寂しくてしょうがないですね。でも彼女が元気で幸せでいてくれさえすれば、私はそれでうれしいです。』と発言しています。
”元気で幸せでいてくれさえすれば”って、押しつけがましくない自然な言葉ですよね。この言葉が出るというのは、安室さんと中野さんの間で本当の意味での信頼感があったからなのではないかと、私はそう思います。
なりたい自分になりたいなら、信念を持ち続けること
社会現象にもなった”アムラー”ですが、中野さんはこう分析しています。
「奈美恵ちゃんっぽさ」だって、彼女が好きなことをやり続けて作ってきたものです。私は人は見た目だと思っているんですよ。外見は中身が外に現れたものだし、外側がちゃんとしている人は中身もちゃんとしていると思う。
私も、この意見は概ね賛成できます。
まぁ、自分のブログテーマでもありますしね笑
安室さんは自分のなりたいように、自分の好きなように自由にやってきたからこそ、日本中の女性に影響を与えるほどの存在になれた。
安室さんの中に、”自分はこうでいたい”という軸があったからこそではないかと思います。
そして、中野さんは最後に、こう締めくくります。
自分を信じるものをちゃんと貫き通すことが、素敵な個性と人格を形成していくと私は信じています。
何が自分にとって大事か、何をすべきなのか、常に自分に問いかけながら人生を歩んでいきたいと思いました。
安室さんがこれから私たちにどんな未来を見せてくれるのか…
楽しみですね。
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