鬼滅の次は呪術廻戦が流行る?「無理かも」の声多数の理由とは?

鬼滅に続く「ポスト鬼滅」作品として「呪術廻戦」が候補に挙がっていたことに呪術廻戦のファンから怒りの声が!呪術廻戦が候補に挙がっていた理由として、「鬼を倒す鬼滅の刃」と「呪霊を倒す呪術廻戦」の設定がどことなく似ていて、魅力的なキャラ、戦闘シーンに見せ場が多いといった理由があります。事実、「ポスト鬼滅」としての呼び声が高いのは呪術廻戦ですが、ファン的には複雑な心境みたいです。

鬼滅の次に呪術廻戦が流行るはずだった?

鬼滅の刃に関しては2016~2020年で連載が終了していますが、呪術廻戦の方は2018年から連載が今も続いています。そうなると、鬼滅にハマっていた層が新しい作品を求めに来ることが予想されていましたが、呪術廻戦は鬼滅関係なく前から人氣がありましたし、連載時期が被っていたことによって一緒くたにされた感があるんですよね。

鬼滅の次に呪術廻戦が流行らないであろう理由

  • タイミングの問題

鬼滅は以前から高い人氣がありましたが、ここまで社会現象レベルで話題になったのは2020年に入ってから、もっと言えばコロナが世界の話題を席巻し始めてから爆発的に売れたと言えます。呪術廻戦もすでに一定の人氣はありましたが、鬼滅には及ぶことがありませんでした。鬼滅の爆発的人氣は奇しくもコロナによって生まれたものと言えます。家で過ごす時間が圧倒的に増えた人たちが家ですることの一つがアニメ鑑賞です。特に学生の間で圧倒的な人氣を誇り、実際に小学生から話題を振られたこともたびたびありました。その後、さらに人氣が高まり、大人までもがドハマりする異例の事態となりました(アニメ好きの大人はたくさんいますが、ここでいう大人とは普段アニメをそこまで見ないような大人を意味しています)。これは、自宅にこもった子どもが鬼滅のアニメを見ているのを親が横で一緒に見ていたからですね。ただ、呪術廻戦は安定した人氣を誇っていること、鬼滅の連載が終了した今、まだ連載の続いている呪術廻戦は挽回のチャンスがあると言えますが、万人受けとはちょっと言えない要素があるように思います。

  • アニメの制作会社によるもの

鬼滅のアニメ制作を受け持ったのは、ufotableというアニメ制作会社で、過去にはFateシリーズや刀剣乱舞、劇場版「空の境界」といった人氣作品を手掛けてきました。ufotableの方針として、制作単価が高くまた年間で手掛ける作品が少ない分、非常に流麗で繊細、かつ迫力あるバトルシーンを描くことを得意としています。一方、呪術廻戦の制作会社はMAPPAで、代表作品としては「ユーリ!!! on ICE」や「いぬやしき」「賭ケグルイ」、「ドロヘドロ」の他、「進撃の巨人」の第4期(1~3期はWIT STUDIO)を担当しています。どちらの制作会社も非常に優れた作品を生み出していることは事実ですね。ただ、個人的には、どちらかというと透明感のある美麗なグラフィックはufotableに軍配が上がるような氣がします。鬼滅の制作会社がMAPPAだったとしたらアニメの雰囲氣も変わっていたのではないかなと思います。

  • ストーリーやキャラが万人受けしない

呪術廻戦は既に十分人氣作品と言えます。ファンもかなりおり、鬼滅と同時期に連載された都合から「鬼滅派」と「呪術廻戦派」に分かれているくらいです。鬼滅は言わずもがなストーリー、キャラ、バトルシーンと総合的に人氣で、呪術廻戦もそれらの点では負けていません。

では何が違うかと言うと、ストーリーの複雑さ、主人公の性質、中二感、年齢層、作品の中の温度感といった部分です。

■ストーリーの複雑さ

鬼滅は誰でも理解しやすい明快なストーリーが特徴です。主人公の目的が鬼にされた妹を人間に戻すためであるということはストーリーの冒頭ですぐに理解でき、その後の展開も特に違和感なく展開していきます。一方、呪術廻戦は主人公が突然目隠しをした謎の男に尋問めいたことをされている場面(死刑宣告)から始まり、強力な呪物の一つである「宿儺の指」を食べ出すという謎展開に。作品は冒頭の印象に大きく左右されるものですので、最初に「?」となると離脱されやすくなります。そこで「もう少し見てみよう」となってもらえるかがカギですね。

■主人公の性質

主人公は基本的には物語の中心を担う存在ですから、主人公の性質次第で物語や作品全体の雰囲氣も変わってくるものですよね。鬼滅の主人公・炭治郎は、真っすぐで誰にでも親切な努力家です。それでいて、感謝されたいからではなく純粋に相手のために頑張る嫌味のないタイプなんですね。とても明るいですが、現実的な部分もあり、「負けるかも」と感じた時は素直にその感情を認めて覚悟を決めます。仲間に対しても基本的に優しい一方で、叱る時は叱り、励ますところでは励まします。炭治郎の良いところは、いずれにしても説教臭くならないところです(どこかのイガグリ頭の男子高校生にも見習ってもらいたい)。我が子の成長を見守るお母さん的なキャラです(炭治郎を蟹座に設定したのはよく分かってるなあと思いますw)。

一方で、呪術廻戦の主人公・虎杖悠仁は常人を圧倒的に上回る身体能力の持ち主で、世界記録を塗り替えてしまうほどの実力。さらに呪物の中でも猛毒(普通なら即死)とされる特級呪物「宿儺の指」を平氣で何本も丸呑みした上、精神を全く乗っ取られずに両面宿儺を完全にコントロールしてしまいます。その潜在力たるや、“1000年に一人の逸材”との称号を得るほどです。いわゆる天才型の主人公なわけですね。それでいて本人は常にどこ吹く風といった態度で、下手をすると頼り甲斐はあるものの人間味があまりないように見えます。もちろん、彼も行動動機や哲学のようなものは持っていて、亡くなった祖父の「お前は強いから人を助けろ」という言葉に従って生きます。また、理不尽な死というものに強い抵抗感があるため、その状況を避けるために何とかして現状打破に努めます。

こう比較してみると、炭治郎の方が親近感が湧きやすく感情移入されやすいように思います。

■中二感

バトルシーンはどの作品であっても多かれ少なかれ中二感があるものですが、鬼滅はキャラごとに豊富な技があり、スカッとするような爽快感があります。上弦の鬼との戦闘シーンは絶望感は漂いつつも、状況を切り抜けるべく主人公側があれこれと工夫します。また、敵である鬼側にも人間だったころの話が語られることが多く、残酷な鬼にもそうなってしまった背景があるのだなと感情移入しやすいです。

一方、呪術廻戦の敵である呪霊は「人間の負の感情から生まれた存在」であり、呪霊は人間と異なる価値観を持ち、軽々と人間を殺していきます。欲求に忠実であるという特性から、葛藤したりといったシーンはあまりありません。そういった意味で、鬼滅は味方、敵キャラ関係なく「分かる…!」と読者が感情移入しやすい設定になっているのではないでしょうか。呪術廻戦の中二要素としては、黒閃という「打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪み。威力は通常の攻撃の2.5乗」という要素などがあります。ダークな感じが好きな人は呪術廻戦のバトル要素が好みなのではないかと思います。

■年齢層

鬼滅は幼稚園児や小学生という低年齢から孫を持つ70歳くらいの世代まで幅広くファンがいます。連載も終了したので、コアなファン以外は段々熱が冷めてくる頃だと思いますが(アニメの消化分がまだありますが)、それでもここまで広範囲のファンを獲得できると強いです。

一方、鬼滅と同時期に流行った呪術廻戦はファンの年齢層が鬼滅と比較すると狭い傾向にあります。鬼滅も呪術廻戦も好きな人、鬼滅が流行りすぎてうんざりするから敢えてみんなと違う方向に行きたいタイプの人、鬼滅には興味がなくて元々呪術廻戦のファンだった人。ちょっと斜に構えた感じのファンも多いかも?(偏見w)

ストーリーがそもそも鬼滅よりも複雑なのと、呪いというドロッとした暗さがあるため、あまり低年齢層のファンがいないように見えます。子どもウケは別にいーじゃんと思う人もいるかもしれませんが、子どもがファンに付くと親世代も一緒にくっ付いてくるので強いです。鬼滅に関しては子ども以上に親がハマってしまったという話も耳にしました(笑)

■作品の中の温度感

全体的に、鬼滅の方が熱いです。多分、主人公の性格が影響しているのでしょう。炭治郎はジャンプらしい努力型の主人公で、みんなを引っ張っていくリーダー的性質が強く出ていますが、悠仁の性格はそういうタイプではなく読者に「うわっスゲー!なんだコイツ」的に魅せる主人公ではないかなと。

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呪術廻戦が鬼滅の後に流行る可能性は?

そうなると、呪術廻戦が鬼滅の後に流行る可能性はないのか?ということですが、爆発的な人氣は出ないとしても細く長く人氣は続くと思われます。理由は声優がとにかく豪華だからです(笑)

東堂 葵(CV:木村昴)  加茂憲紀(CV:日野聡)  西宮 桃(CV:釘宮理恵)  禪院真依(CV:井上麻里奈)  三輪 霞(CV:赤﨑千夏)  究極メカ丸(CV:松岡禎丞) 五条 悟(CV:中村悠一) 夏油 傑(CV:櫻井孝宏)  真人(CV:島﨑信長

と、アニメが好きな人なら、ここに挙がっているほとんどの人の名前を聞いたことがあると思います。

Twitterでも話題になっており、声優目当ての人がアニメを視聴し、そのまま原作を購入するという可能性も高いです。

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呪術廻戦が鬼滅の後に流行るのか?ネットの反応まとめ

「ネクスト鬼滅」という呼び方にイラっときている呪術廻戦ファンが多いですね。鬼滅と並べられて比較されるのがファン的には許せないのは当たり前っちゃ当たり前ですね。ただ、一方で本誌の鬼滅最終回で鬼滅の最後を祝った作者の芥見下々さんのコメントを見て「下々先生はそんなこと氣にしてないって」とフォローを入れているファンもいました。

https://twitter.com/Yuzukanko3/status/1337972925266231300?s=20

https://twitter.com/kaname_top/status/1340272872091095045?s=20

https://twitter.com/natsume_nanaka/status/1340266780141309954?s=20

https://twitter.com/s_y_mame/status/1340274202826326016?s=20

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まとめ

呪術廻戦はストーリー、キャラの魅力、バトルシーンなど総合的にバランスの良い作品ではありますが、世界観やキャラの特徴が独特なため、鬼滅のように一般受けする爆発的な人氣ではなく、細く長く人氣が続くことになりそうです。

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