台風10号の被害に遭ってもSNSに投稿すべきではない理由

台風10号が大きく話題になっていますね。台風に限らず、災害が起こると頼りになるSNS。ニュースよりも早く、そして地域に密着した情報をダイレクトに知ることができます。しかし同時に注意しないといけないのがデマ情報に踊らされたり個人情報をうっかり流出されて危険な思いをすることも…。ぜひ「適切な使い方」でSNSを使いましょう。

台風10号の被害は九州が中心。アンケートでは「経験したことない」暴風との声

6日から7日にかけて、大型台風台風10号が九州地方に接近し、九州7県で180万人に避難指示が出されました。
ウェザーニュースの調査によると、九州を中心に「経験したことない暴風であったと回答する人が多く、特に沿岸を中心に倒木や停電、ものが飛ぶといった被害が出ています。佐賀や長崎では特に風が強く、佐賀市と長崎市では共に最大瞬間風速41.6 m/sを記録しています。また、山口県内で「完全に停電した」との報告も出ています。

一方、雨による被害は少なかったとされており、冠水した地域はほとんどありませんでした。理由としては、今回の台風の主な被害地域である宮崎県などの地域が雨に強い土地であったことが挙げられます。

被害の大きさは想定されていたものよりも軽く済んだと言えますが、その理由として、
台風自体の勢力が落ちた
河川が氾濫しなかった
防災意識が高かった

ことが挙げられます。

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台風10号の被害に遭ってもSNSに投稿するのはちょっと待って!

今回は台風10号ですが、台風に限らず災害が発生した時に多くの人が頼りにするものと言えばSNSです。個人が発信できることもあり、マスコミのニュースよりも早く、且つローカルな情報が得られたりしますからね。

しかし!!
SNSに投稿するのはちょっと待ってください。正確には、投稿する情報の種類や匿名性の高さに注意する必要があるということです。大きな災害が起こると、ついSNSで情報を得たり投稿・拡散したりしたくなるのが人の心理というものですが、つい感情的にデマを拡散したり、不安を煽る発信をしたりする人が増えてしまいます。

そして危ないのが個人情報の思いがけない発信です。他人の被害も氣になりますが、自分が被災したとなればその被害状況を知ってもらいたくなってSNSに情報を載せたくなりますよね。もしかしたら誰かの役に立つかもしれませんし。
しかし、同時に、その情報を発信することであなたの個人情報が世の中に拡散する恐れもあります。個人情報のレベルにも段階がありますが、文章と一緒に被害を受けた状況を撮影した写真もSNSに載せるとしたら…?あなたの住所や、下手をすると家そのものの場所まで特定されてしまうかもしれません。

「そんな大袈裟な」と思う人もいるかもしれませんが、5ch(旧2ch)でかつて「少年A」の住所が特定班によって特定されたこともありました。その時に参考にされたのが少年Aが撮影された写真の背景にあった何てことのない街路樹といったものだったのです。少年Aは社会的に大きな話題を呼んだ人物だったので特定班も本氣だったのだと思いますが、いずれにせよ、SNSに写真や文章を投稿する際は注意を払う必要があります。

よく女子高生や女子大学生がSNSから学校や自宅を特定されてストーカー被害に遭うという事例が出ていますよね。今の時代はアパートの間取りが不動産のHPに掲載されていたり、Googleのストリートビューを見ればかなり詳細な外観を確認できます。
使い方さえ守ればSNSは非常に有用なツールなので、使う使わないの二元論ではなく、「考えた使い方」をして有効に使おうということです。具体的には住所や本名、通っている学校名や勤務先、住んでいる家の近所で撮影されたことが分かるような写真を使わない、といったことです。

災害時は特に火事場泥棒なんていう不謹慎な輩もいますので、普段以上に警戒した方が良いかもしれません。

 

◆台風10号や災害時の個人情報流出に関するSNSでの反応

個人情報流出に関して、ツイッターでの反応をまとめてみました。

 

 

台風10号の被害に遭ってもSNSに投稿する前に一度考えよう

さて、災害時におけるSNS投稿が招く個人情報流出の危険性については理解してもらえたでしょうか?SNSはとても便利なツールで私も愛用しています。あくまでこの記事で伝えたかったことは「災害時でも使い方を考えてSNSを使おう」ということでした。災害時にいち早く情報の入ってくるSNSは非常に便利なものですから、デマ情報や個人情報の使い方やそれに伴うリスクを十分理解して有効活用しましょう!読んでくださりありがとうございました。

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