水中毒に注意して正しい熱中症予防対策を

水中毒?水中毒と熱中症の両方を予防するには

水中毒って知っていますか?

食中毒は誰でも聞いたことがあると思いますが、水中毒と聞くと初耳の人もいるかと思います。水中毒というのは、言葉通り水で中毒になるということですが、水で中毒というのはあまり聞きなれないですよね。多くの人は「熱中症にならないためには水を飲むしかないのに!」と思うでしょう(笑) では、どのように正しく水を飲めば熱中症対策をしつつ水中毒を予防する方法を水が大好きな(笑)私がお伝えします。水はもちろん飲んで良いですので安心してくださいね。

水中毒ってどんな症状が出るの?

水中毒はどんな症状が出るのでしょうか。水を飲むことは当然生き物として生きる上で必要なことですが、ガバガバ飲むとある種の弊害も出てくるということです。水を飲みすぎると、体内のナトリウム濃度が下がり頭痛嘔吐失禁意識混濁といった重大な、低ナトリウム血症という症状が起こります。

しかし、だからといって水を我慢するのも良くありません。今の時期は死活問題ですね。

血中の塩分濃度はだいたい0.9%といわれています。そのため、生理食塩水は0.9%で体液に近く、市販のスポーツドリンクもそれに近い塩分濃度にされているわけです。

水中毒を予防するには?スポーツドリンクの意外な盲点

水をそのまま飲むよりもスポーツドリンクを飲んだ方が体内の塩分濃度に近く、吸収されやすいことが分かったと思いますが、実はこのスポーツドリンクにも注意が必要なんです。それは、大量に含まれる糖分。スポーツドリンクにも多くの種類がありますが、糖分が相当に含まれています。この糖分は水分を効率良く吸収されるのに大事ではありますが、毎日スポーツドリンクばかり飲んでいると良くありません。

多いものだと、500ml中に30g近くの糖分が含まれているものもあり、私の好きな(味だけ)ポカリスエットがスポーツドリンクの中ではトップクラスに糖分が多かったです。スポーツドリンクの飲みすぎで糖尿病リスクを上げるとも言われており、水分補給のために飲んだもので糖尿病になんてなりたくありませんよね…。

そこで、水分補給する上でベストな塩分濃度・糖質濃度をまとめます。

塩分・・・0.1~0.2%

糖質・・・4~6%

簡単レシピ
◆水 1リットル
◆塩(できたら天然塩) 3グラム(小さじ1/2)
◆砂糖(何でもOK) 30~40グラム(大さじ3+小さじ1~大さじ4+小さじ1)
◆レモン汁やリンゴ酢などの味付け

適度な塩分と糖分は水分補給をスムーズにしてくれますが、特に市販のスポーツドリンクには糖分が意外と多く含まれているものなので注意が必要です。ポカリスエットについては1リットルで60gもの糖分が含まれているんですね…。

そして最近は糖質カット製品が多く売り出されていますが、こうした商品も注意してください。人工甘味料とは、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ネオテームといったものです。たぶんほとんどの人が食べたり飲んだりしたことがあるはずです。日本でその辺に売られているガムには9割方これらのうちどれかが入っています。

さて、なぜこれらの甘味料に注意した方が良いのかと言うと、人工甘味料が2型糖尿病の原因になることが研究で示されているからです。カロリー自体は相当下げることができますが、人工甘味料の長期的な摂取によってインスリンの過剰分泌をさせることで血糖値のコントロールに悪影響を及ぼしたり、腸内細菌のバランスを崩してしまうリスクがあります。

しかも、場合によってはただの砂糖をとるよりも人工甘味料の方が太りやすいことすらあります。人工甘味料を頻繁に摂取していると、飲料で節約した分のカロリーを食べ物で補おうとするため、知らず知らずのうちにカロリーをとり、結果的に太りやすくなってしまうのです。

なので、天然の砂糖、人工甘味料関係なく糖分はとりすぎないようにしましょう。最初は物足りなくても、だんだんと糖分控えめに慣れていくものです。

 

水中毒はそこまで怖くない!熱中症予防のためにも水はしっかり飲もう

ここまで水中毒の怖さを話してきましたが、実際は中毒になるレベルで水を浴びるように飲む人はそうそういませんよね。注意すべきはナトリウムを適宜とりながら水分をとるということです。この場合の「適宜」というのは、上で書いた塩分量である1リットルあたり3g程度の食塩が含まれた水分を飲むということです。

今は時期が時期ですから、マスクを一日中着けっぱなしの人も多くいますが、正直危険です。炎天下の屋外でマスクを着けて過ごしているのであれば、意識して水分を飲まなければ熱中症になるのも時間の問題です。私自身は屋外ではマスクをしていません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。残暑が続きますが、熱中症その他体調に注意してお過ごしくださいね。

 

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